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舛添氏:「延命」「日本の恥」 知事経験者が苦言
 東京都議会与党の自民党が舛添要一知事に辞職を求める最終調整に入り、舛添氏の退場は避けられない情勢となった。今後、焦点は辞めるタイミングに移る。リオデジャネイロ五輪・パラリンピックの前か後か、引き際などについて知事経験者2人に聞いた。【日野行介、松浦吉剛】

 前鳥取県知事の片山善博・慶応大教授(地方自治論)は、舛添氏が給与の全額辞退を表明したことについて「そういう考えも無いわけではないが、対価を受け取る分だけ良い仕事をするのが本来のあり方だ。他で取り返そうとしている疑念を招くし、このタイミングで打ち出すのは知事の職にしがみついている印象を与える」と辛辣(しんらつ)だ。

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 引き際については、一般論とした上で「迷惑をかけないため大きなイベントと重ならないよう配慮すべきだ。今回、辞職するにしても都議会を解散するにしても五輪への影響を避けるのは重要で、それまで不信任案を出さないよう求めるのも一理ある」と語る。

 その上で「本人が言うのは間が抜けているし、延命と受け取られて余計に不信を招く。もはや辞職するほかなく、タイミングも選ぶ余地がない。舛添氏は4月から一連の問題に対応し続けているが、事態は悪化の一途をたどっている。もっと早く決断すべきだったろう」と嘆息した。

 また、浅野史郎・前宮城県知事も「自分からは辞めないつもりだろう。知事の座にしがみつくのではなく、辞職が自身の非を認めることに他ならないからだ。都議会集中審議の答弁は従前と変わらず、今までの言動を振り返っても自らの非を認めているとはとても言い難い」と舛添氏について論評。「集中審議では『不信任案提出の時期を猶予してほしい』と発言。崖っ縁に追い込まれながら、自分からは落ちないと言っているに等しい。押されたら仕方ない、と。舛添氏の最後のプライドだろう」と語った。

 辞め時については「時期をずらしてほしいという理由は笑い話だ。五輪はブラジルで行われており、地球の反対側の東京で都知事選をやってもおかしくない。舛添氏がリオに五輪の旗を受け取りに行くことこそ日本の恥だ」と突き放した。

by zubaring | 2016-06-14 17:39 | 気になるニュース
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