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Windowsの脆弱性を突くウイルス被害が増加、確実にアップデートを
 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)は2日、1月のウイルス・不正アクセスの届出状況をまとめた。1月の傾向としては、Windows Updateを実施していないユーザーがウイルスに多く感染しているとして、Windowsやセキュリティ対策ソフトのアップデートを行なうよう呼びかけている。

 1月のウイルスの届出件数は3,513件(前月比9.4%増)、ウイルス検出数は約102万個(前月比22.2%減)となった。検出数の最も多かったウイルスは「W32/Netsky」の約62万個で、全体の61.2%を占めている。2位は「W32/Nuwar」の約14万個、3位は「W32/Stration」の約9万個となっている。

 1月の不正アクセスの届出状況は32件で、そのうち被害のあった件数は22件。被害の内訳は、侵入が1件、アドレス詐称が2件、その他が19件。侵入被害の1件は、Webサーバーの脆弱性を悪用されてWebページを書き換えられたもの。その他の被害としては、ネットワーク内のマシンがボットに感染した例が挙げられている。

 また、1月にはワンクリック不正請求に関する相談が233件となり、2006年11月の155件、12月の130件から大幅に増加した。この理由についてIPA/ISECでは、2006年までは主としてアダルトサイトによる被害が多数を占めていたが、1月には芸能人関係の情報が掲載されたサイトから、問題のあるサイトに誘導されてしまうケースが増加したためと説明。ユーザーに対して、ファイルのダウンロードを要求するダイアログが意図せずに表示された場合には、必ずキャンセルするように注意している。

 IPA/ISECでは今月の呼びかけを「アップデートは忘れずに!!」として、Windowsやウイルス対策ソフトのアップデート状況が最新であるかを確認することを促している。2006年12月から2007年1月にかけて、個人からの相談や届出が多く寄せられている「W32/Fujacks」は、Windowsのセキュリティホールを悪用して感染するウイルスで、Windows Updateを実施していないユーザーが被害に遭っているという。W32/FujacksはWebページを表示しただけでも感染する危険性があるため、対策としてWindowsや各種ソフトウェアのアップデートを確実に実施するよう呼びかけている。
by zubaring | 2007-02-03 00:47 | ちょっと小耳
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