ウェブルート・ソフトウェアは、日本語版の詐欺的セキュリティソフトをダウンロードさせようとする複数のページを確認したとして、ユーザーに対して注意を呼びかけている。
ウェブルート・ソフトウェアによれば、トロイの木馬「Zlob」の亜種にWebブラウザのホームページの設定を書き換えるものがあり、その書き換えられたページが詐欺的ソフトの広告ページになっているという。さらに、広告ページはWebブラウザの言語設定を確認し、日本語の場合には日本語の広告ページにリダイレクトされる仕組みになっていると見られる。
こうして表示される詐欺的ソフトの日本語広告ページは、詐欺的ソフトの販売ページとして先日確認された「virusseigyo.jp」ドメイン内に存在し、スキャン画面を装ったものや、ウイルス被害のニュース記事を装ったものなど、ランダムに複数のページが表示される仕組みとなっており、いずれも詐欺的ソフトのインストーラーをダウンロードさせようとする。
これらのページの中には、「家族のバカ 誰かがウイルスをダウンロードしました……」と表示されるページもある。ウェブルート・ソフトウェアの野々下氏は「日本でWinnyのウイルス感染を想定しているかのようだ」とコメントしている。
現時点で、これらの広告ページはトロイの木馬の感染者をターゲットにしていると見られるが、こうしたサイトへの誘導がメールやWebで行なわれる可能性もある。ウェブルート・ソフトウェアでは、こうしたサイトからプログラムをダウンロードしてインストールしないよう、注意を呼びかけている。